会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。

ライブ・エンタテインメント業界人必読!
コンサートプロモーターが今、読むべき本を毎号紹介します。

書籍名:ジュリスト 2月号

著 者:中山信弘・福井健策 他

出 版:有斐閣


法と「現場のシステム」

今号では本ページに続いて、ACPCの歴代会長鼎談が掲載されている。団体設立25周年を記念して企画された、この鼎談に目を通すと、ACPCの歴史の中心には、常に演奏権使用料の支払いを巡る攻防があったことがよく分かる。著作権制度とは、法整備がされれば自ずと機能するものではなく、著作物に関わる人々が納得できる「現場のシステム」が作り上げられなければ、実効性を持たない。そのことを明確に示す実例としても、ACPC史を後世に残す価値があるといえるだろう。

今まさに、法と「現場のシステム」の整備が同時に行われていて、注目されているのが電子書籍を巡る攻防である。音楽業界外の話題とはいえ、メディアで報じられることも多いので、ご存知の方もいるだろう。通常国会への改正著作権法提出を前に、法曹界の専門誌である『ジュリスト』も、2月号で「クラウド・電子書籍と著作権」という特集を組んだ。電子書籍についての「独占的出版権」が、改正著作権法の中でどのように扱われるか、それが果たして実効性を持ち得るかが詳しく論じられている。専門誌独特の難解さはあるが、インターネット時代の著作権とコンテンツ・ビジネスの結びつきを学ぶには、格好のサンプルケースではあるので、一読をお勧めする。また、音楽業界に関係するテーマとしては、私的録音録画補償金についても解説されている。


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