我々がアリーナを使用できるようになった
一番の突破力、推進力が川淵さんです。
中西健夫
コンサートプロモーターズ協会会長
中西:今は大谷翔平選手がメジャーリーグで大活躍していて、僕らは大きな勇気をもらうじゃないですか。サッカーでも日本代表がブラジル戦で勝って話題になりました。やはりスポーツの世界では、応援してもらうために「強さ」が大事なんですね。
川淵:多くの人に喜んでもらうのは大事なことですよ。
中西:サッカーでは、野球を超える人数の日本人選手が海外でプレイしていますよね。
川淵:100人以上になります。
中西:音楽でも、今は日本人アーティストがかなり世界に出ていっているんです。お互いに夢を追いかけながら、J-POPとサッカーのコラボレーションが海外でも実現するといいですね。
川淵:それはすごくいいことだと思います。野球をやっている国はかなり少ないのですが、サッカーは本当にインターナショナルですから、音楽とのコラボでまた別の認められ方というか、喜ばれ方をするのではないでしょうか。
中西:何か仕掛けていきたいですよね。大谷翔平選手が今「この曲が好きだ」と言ったら、日本でも間違いなく流行るでしょう。それくらいスポーツ選手の影響力は大きいですから。Jリーガーが好きな音楽として挙げるのは、Mr.Childrenがずっと一番多かったような気がするんです。試合前に「終わりなき旅」を聴いて、気合いを入れてピッチに向かう感じで。マラソンの高橋尚子さんがレースの前に聴く曲は、ちょっと意外で、プリンセス プリンセスのバラード「M」だそうです。選手によってそれぞれ、気分を上げる曲を聴く人がいれば、落ち着かせる曲の場合もある。スポーツ選手と音楽の相性を突き詰めて調べてみると、面白いと思います。川淵さんにとって、音楽やエンタテインメントに期待することは何かありますでしょうか。
川淵:具体的なことまでは真剣に考えたことはありませんが、人間が逆境に陥って助けが必要な時に、音楽の持つ力は本当に大きいと思います。これは文句なしに。あらゆるものの中で、苦しみを味わっている人を勇気づけ、力づけるのは、音楽が一番だなと思います。世界中を見渡しても、これまで様々な苦境があったじゃないですか。災害もたくさんありましたし。そんな時に皆さんが元気になるのは、やっぱり音楽。もちろんスポーツにもそういう面がありますし、僕らもスポーツによって、できるだけ多くの人に前向きで夢を持って生きていくようになってほしいと願っていますが、またちょっと影響の伝わり方が違いますからね。音楽の素晴らしさがうらやましく感じることはあります。
中西:僕にとっては、日本代表がブラジルに勝った瞬間の、あの感動はもうヤバいくらいでした。スポーツから得られる感動も本当に大きいですよ。東日本大震災の後、三浦知良選手がゴールを決めた時(2011年3月29日の「震災復興チャリティーマッチ」)なんて……。
川淵:あれは確かにすごかった。
中西:こんな泣ける出来事はないと思うくらい、スポーツによって本当に心が震える瞬間があるんだなと感じました。



















