会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。

ACPCの専務理事であり、大阪のプロモーター・グリーンズコーポレーションの代表取締役社長、鏡孝彦による連載コラムです。

鏡孝彦ACPC専務理事
(グリーンズコーポレーション代表取締役社長)

ギュッと曲がってバァーと行く

事務局から大阪を語れと言われました。はい、私は大阪人でございます。といっても小学校は千葉県、中学・高校は奈良県という典型的な転勤族です。勿論、生まれは大阪、淀川で産湯をつかりという幼少期でした。
皆様の大阪のイメージは、ウィキペディアにあるステレオタイプな関西人像のような「合理主義・現実主義的。お笑い好きでおしゃべり。いらち(=せっかち)。派手好き。食い倒れ。東京を敵視している。いわゆる『大阪のおばちゃん』は逞しく、金銭感覚に優れ、豹柄や虎縞の服を好む」と思ってらっしゃいますよね? いや〜、その通りです。故藤本義一さんは、関西人の特徴として「おせっかい、陽気、おしゃべり、人なつっこい、せっかち、猥雑、騒がしい、公共道徳心が低い、アイデアマンが多い、権力を嫌う、一言で言えば『反・秩序』である」と語ってはったそうです。ほんまにおっしゃる通り! アンチで派手な服着て、他人の家に土足で上がり込んで、大声で喋りまくって、笑いまくって、3分位でいらちこいて、問題を解決した様な感じで帰って行く。そんなイメージでしょうか?嫌でしょう? 大阪人。でも、ほんまもんの大阪人は、誰にでも優しいし、誰にでも厳しく、裏表無く、色んな人と同じ様に付き合える。そして基本楽しい事が好き。そんな感じやと思います。

商売人の街ですから、おもてなし(裏も無いという事で)が大切ですし。街全体としては、昔の方がざらざら感があった気がします。シュッとした感じではなく、ちょっとひっかかりがあるというか。スタイリッシュになって行くのもそれはそれで良いのですが、何か大阪独自のざらざら感は、残して伝えていきたいですね。私達がプロデュースするエンタテインメントの世界でも。
そうそう大阪人は、擬音好き。「次の角をギュッと曲がってバァーとまっすぐ行ったらシュッと立っているビルがあるから、そこの5階」と言われるとほんとに着きます。理解出来ます?


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