会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。

ジャンルを越えた団結と「明日を拓く」強い意志

「特定興行入場券の不正転売の禁止等による興行入場券の適正な流通の確保に関する法律」成立記念―と銘打たれたこの日の会は、立法に向けてともに数々の課題を乗り越えてきた顔ぶれが、再び集う場になりました。ライブ・エンタテインメントに携わるメンバーだけではなく、政治やスポーツの世界からも多くの方々が足を運んでくださり、今回の大きな成果はジャンルを越えた団結があったからこそ実現したことが改めて伝わってきました。一方で当日ご挨拶をいただいた方々のお言葉からは、新たな課題に向かう強い意志が感じられたこともご報告しておきます。
(2019年2月27日 恵比寿ガーデンプレイス ザ・ガーデンルーム)
撮影:小嶋秀雄

▲中盤にはフォトセッション・タイムが設けられ、会を主催した日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会、ACPC、コンピュータ・チケッティング協議会のメンバーはじめ、立法に力を尽くした皆さんがジャンルを越えて壇上に並びました

ACPC中西健夫会長

「振り返ってみれば、ライブ・エンタテインメント議員連盟が設立されたのが2012年。当初は会場不足問題に取り組んでいましたが、チケットの高額転売問題が尋常ではないほど深刻化し、大きく舵を切ることになりました。それ以降、音楽業界からスポーツ界へと団結の輪が広がっていき、2016年の意見広告掲載からはメディアへも広がっていきました。さらには、私達の姿勢に賛同してくださる議員の方々の輪も超党派へと広がっていき、立法が実現したと思いますので、改めて本日お集りの皆様に感謝いたします。法律ができたからといって、現状がすぐに変わるわけではありませんので、我々はこれからも明日のことを考えて、明日を拓いていかなくてはいけないと思います」

ライブ・エンタテインメント議員連盟 石破茂会長

「ライブ・エンタテインメント議員連盟が当初、課題としていた会場不足問題は、まだ解決したとはいえません。私にとっても青春時代の思い出が残っている渋谷公会堂、中野サンプラザなど、様々な理由で使えなくなる会場も多いようですので、こちらも取り組んでいく必要があります。今回成立した法律について大事なのは、法律の中身をきちんと把握すること。若手議員が解説本を出版いたしますので、ぜひ手にとっていただき、ご意見を聞かせていただければと思います」

日本トップリーグ連携機構 川淵三郎代表理事会長

「法律が成立したことを心からうれしく思います。この法律がスポーツ界にも大きな力となるはずです。成立にご尽力いただいた議員連盟の石破会長、ACPCの中西会長に感謝いたします。これからは音楽界とスポーツ界がともにWIN-WINになる会場づくりを、中西会長とともに目指したいと思います」

日本音楽制作者者連盟 野村達矢常務理事

「2015年にチケットの高額転売問題が表面化した時、我々にはモラルに訴えるしか手段がありませんでした。法律をつくるなんて、最低5年はかかるといわれていました。それが2018年に実現したのはライブ・エンタテインメント議員連盟のご尽力のお陰ですし、アーティストやアスリートも感謝していると思います。最近、英米のコンサートプロモーターと話をする機会がありましたが、高額転売は世界的な問題になっていると感じました。そういった意味でも、今回の立法は世界に誇れる出来事でしょう。これからはユーザーの理解を得た上で、正しい法律の運用を業界全体で考えていくことが重要だと思います」


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