6月28日、東京・永田町の衆議院第1議員会館の国際会議室にて、「チケット高額転売問題対策議員連盟」総会が開催されました。この総会には超党派の国会議員に加えて関係省庁、ACPCおよび日本音楽制作者連盟、日本音楽事業者協会も参加。インターネット上も含む、チケットの高額転売規制の法案提出に向けた協議を行いました。
総会は自民党・三谷英弘議員の司会で進行。自民党・石破茂議員による「お客さんがチケットを適正な価格で購入できるように、この法案をぜひ今国会で成立させたい」というご挨拶にはじまり、「特定興行入場券の不正転売の禁止」等を含む法案の確認がなされました。
また中西健夫ACPC会長も、「高額転売はまだ横行しており、定価3000円ほどのチケットが100万円になるような悪質な転売も見受けられる。音楽だけでなくラグビーW杯や東京オリンピック・パラリンピックにも関わるため、早期の法案提出をお願いしたい」と要望を述べました。
その後は各党の代表として、公明党・富田茂之議員、立憲民主党・福山哲郎議員、国民民主党・奥野総一郎議員、日本維新の会・遠藤敬議員といった方々のご挨拶ならびに質疑応答が行われ、各党内での稟議を進めることや、与野党を合わせての取り組みが欠かせないといった声が挙がりました。
大変残念ながら、通常国会での法案提出は見送られる結果となりましたが、引き続き各方面と連携し、秋の臨時国会での法案成立に向けた取り組みを継続していきます。
法案の主な内容
● 音楽だけでなく映画や演劇、演芸、スポーツなどの興行の入場券が対象
● 業(商売)として、興行の主催者の同意なく、定価を超えた価格で転売する行為を「不正転売」と定義
● 罰則は1年以下の懲役もしくは100万円以下の罰金
● 法律は交付の6ヶ月後に施行