
会議室には、ウドーの歴史を彩るアーティストたちのメモリアルグッズが飾られている
一般社団法人コンサートプロモーター協会
サイトTOP>会報誌 ACPC navi>WINTER 2013 VOL. 16>今号の加盟社 東京:(株)ウドー音楽事務所
会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。
会議室には、ウドーの歴史を彩るアーティストたちのメモリアルグッズが飾られている
レジェンドたちとの信頼関係は、ステージ以外からも生まれます。バックステージでのケア、ホテルのセレクト、移動の手配、そして食事。アーティストに安心感を抱かせるツアー・マネージメント術の秘密とは?
お話を伺ったウドー音楽事務所の高橋辰雄取締役副社長。ACPC理事も務める
高橋:ツアー・マネージメントとは、アーティストそれぞれのスタイルを考慮しながら、ベストのライブをやってもらうためのコンディション、環境を整えることだと思います。ホテルであれば、部屋の窓は開閉できるのかどうか。日当たりはどうで、湿度はどれくらいなのか。本人の希望を聞いて、すべて「YES」ということからスタートします。もちろん希望に沿えないこともありますが、その時は「なぜ、できないのか」をきちんと説明します。つまり、嘘をつかないことが一番大事なんです。
弊社の制作部には、プロダクション・マネージャーとツアー・マネージャーがいて、彼らが通訳を介さないで、直接アーティストやマネージメントとのミーティングをして希望を聞きます。直接話すことで、理解し合い、落としどころを見つけます。
夜の食事も必ず弊社の人間がアテンドします。本当にうちは24時間体制ですから(笑)。喜ばれるのは、やはり日本でしか食べられないものを出すお店です。神戸牛のステーキ、石焼き、焼き鳥、炉端焼き。セキュリティ面のこともありますが、とことんアーティストと付き合うことで、信頼関係が生まれることも確かです。