書籍名:BRUTUS 2017年4月15日号
出 版:マガジンハウス
一般社団法人コンサートプロモーター協会
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会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。
ライブ・エンタテインメント業界人必読!
コンサートプロモーターが今、読むべき本を毎号紹介します。
書籍名:BRUTUS 2017年4月15日号
出 版:マガジンハウス
音楽誌の数は、CDの売上が右肩上がりだった1990年代より間違いなく減っているが、「SWITCH」「pen」「BRUTUS」など一般誌が音楽特集を組む機会は減っていないように思える。これは一体どういうことだろう?
雑誌は新譜の紹介を中心にミュージシャンをレコメンドし、レコード会社はその新譜の広告を打つことで雑誌をサポートする。音楽誌のベースとなっていた、このビジネスモデルが時代的な役割を終えつつあることは確かだが、音楽自体の魅力が失われたわけではない。だからこそ一般誌による音楽特集は続いているのだろう。
「BRUTUS」4月15日号の特集は「はじまりの音楽」。33人のミュージシャン、学者、作家などが、音楽と出会う入り口になるキーワードを挙げている。後藤正文は「喪失」と題して、今はなきレコーディング・スタジオで録音されたアルバムを紹介し、スチャダラパーは「レジ前」というキーワードで「コンビニのレジ前に置いている商品を、つい買ってしまう感覚で選んだ1 0曲」を挙げる。そう記しただけでも、どんな音楽との出会いが待っているのか楽しみになる。
今号の中西会長対談では、FM802の栗花落 光さんが「音楽との出会いをつくるのがラジオの役割」と語っているが、雑誌にもまだ同様の力が残っていそうだ。