福島県の小学生マーチングバンド「H-Seeds」（シーズ）。バンド名は、故郷・原町（H）の種（Seeds）となり、未来へ向け育っていく願いが込められたもの
第3回義援金寄付の中から運営協力金を拠出し、ACPCがPoint Green推進環境会議、楽器for Kidsの皆様とともに実行委員会に参加した「Point Green Concert 吹奏楽で日本を元気に!!」が、去る3月23日、浜離宮朝日ホールにて開催されました。
このチャリティーイベントは、被災地への楽器支援活動や寄付を行なった学校・団体、そして、その楽器を受け取った被災地の学校の吹奏楽部、バンド／オーケストラが一堂に会し、それぞれが演奏を披露し合う、まさに被災地支援から生まれたコンサートです。楽器・寄付を提供した側からは長野県・松本美須々ヶ丘高校、東京・錦城学園高等学校、東京・東海大付属高輪台高等学校、東京農大吹奏楽部OB他による「Tetto Wind Orchestra」、被災地からは福島県・南相馬市の小学生マーチングバンド「H-Seeds」、宮城県・七ヶ浜中学校、宮城県・本吉響高等学校が出演し、交流を深めました。
被災地から参加した子供達は、おそらく練習時間は充分とれなかったでしょうし、またバスに揺られて東京の会場に到着した疲れも残っていたはずですが、各地から届けられた楽器を手に全力を傾けた演奏を聞かせてくれました。震災からちょうど1年経った時期に踏んだ、東京での晴れの舞台は、ステージに立った一人ひとりに間違いなく忘れられない記憶として残ったことでしょう。プログラムの最後に、出演者全員がステージに集まり、観客と一緒に「上を向いて歩こう」を歌い、演奏したことは、特に大きな感動を呼びました。
「Point Green Concert 吹奏楽で日本を元気に!!」が、同じ音楽を愛する人達の出会いを実現させ、音楽の力が人の心を一つにすることを証明した、本当に素晴らしいイベントになったことを、ここにご報告いたします。
