会報誌 ACPC naviライブ産業の動向と団体の活動をお伝えします。

団体の歴史の重みをしっかり感じながら、 未来へ向けたテーマに照準を定めた1日

▲開会の挨拶をする中西健夫会長(左)。司会を務めた鏡孝彦専務理事
撮影:小嶋秀雄

全国加盟社からの参加者が徹底的にディスカッション

パーティーの翌日、10月16日に平成30年度のACPC人材育成研修会が品川プリンスホテルのメインタワー(36F「ガーネット」)で開催されました。今回は団体設立30周年記念事業の一環として行われたこともあり、団体の歴史をじっくりと掘りさげる講演からスタート。「女性活躍の推進」「アルバイト等労働力不足」「働き方改革への対応」「カスタマー・障害者対応」といった、コンサートプロモーターが現在進行形で直面している問題のグループ・ディスカッションまで、「歴史」と「未来」を両立させたプログラムになりました。活発な意見が飛びかった研修会終了後には懇親会、二次会も用意され、全国加盟社の皆さんがリラックスしたコミュニケーションを楽しめるナイトタイムが続きました。

当日の司会進行を務めたのは鏡孝彦専務理事。鏡専務理事からの紹介で中西健夫会長が登壇し、開会の辞を述べて人材育成研修会は幕を開けました。

「昨日の30周年記念パーティーは、現在のACPCらしい会になったと思います。音楽関連団体の方々だけではなく、日本トップリーグ連携機構代表理事会長の川淵三郎さんをはじめスポーツ関係の皆さんにも足を運んでいただき、政治家の方々にもご挨拶いただきました。これは今、コンサートプロモーターが直面している課題に立ち向かうためには、エンタテインメントの枠を越えて、幅広いジャンルの方々と連携する必要があることを象徴しているといえます。チケット高額転売の問題は、国会を舞台にした議員立法という形で、一つの成果を挙げつつあります。会場不足を解決していくためには、スポーツ関連団体とともに歩んでいくことが不可欠ですので、共同で新団体を立ち上げる準備を進めています。その他、働き方改革への取り組み、アルバイトなどの労働力不足、自然災害への対策など、今やるべき課題は本当に数多くあります。本日の研修会は、そういった問題を皆で考える場にできればと思います。1日よろしくお願いいたします」

▲講演会の後は参加者それぞれが椅子を持ち寄って移動、グループごとに集まりディスカッション。「女性活躍の推進」がテーマのグループだけ ではなく、全体的に女性スタッフが積極的に参加する姿が目立ちました


関連記事

[SUMMER.2019 VOL.42] 平成31年度 ACPC人材育成研修会開催報告

[SPRING.2018 VOL.37] 平成29年度 ACPC人材育成研修会開催報告

[WINTER.2017 VOL.32] 平成28年度 ACPC人材育成研修会開催報告

[SPRING.2013 VOL.18] 平成24年度ACPC人材育成研修会報告

[SPRING.2012 VOL.14] 平成23年度ACPC人材育成研修会

[SUMMER.2011 VOL.11] 2010年度ACPC人材育成研修会

[AUTUMN.2010 VOL.8] 平成22年度ACPC人材育成セミナー開催

[SUMMER.2010 VOL.7] 平成21年度ACPC人材育成研修会

[SUMMER.2009 VOL.3] 平成20年度 人材育成研修会

同じカテゴリーの記事

[SPRING.2024 VOL.51] 中西健夫ACPC会長連載対談 Vol. 35 松本隆(作詞家)

[AUTUMN.2023 VOL.50] 中西健夫ACPC会長連載対談 Vol. 34 さだまさし(シンガー・ソングライター、小説家)

[AUTUMN.2023 VOL.50] 中西健夫ACPC会長連載対談 Vol. 33 島田慎二(B.LEAGUE チェアマン)

[SUMMER.2023 VOL.49] 中西健夫ACPC会長連載対談 Vol. 32 檜原麻希(株式会社ニッポン放送 代表取締役社長)

[SPRING.2023 VOL.48] 中西健夫ACPC会長連載対談 Vol. 31 横田健二(日本舞台技術スタッフ団体連合会 代表理事)

[WINTER.2023 VOL.47] 中西健夫ACPC会長連載対談 Vol. 30 都倉 俊一(第23代文化庁長官)

[SUMMER.2022 VOL.46] 中西健夫ACPC会長連載対談 SPECIAL 音楽4団体座談会

[SPRING.2020 VOL.45] 3つのディスカッションから見えてきた、スポーツとエンタテインメントの接点

[SPRING.2020 VOL.45] 中西健夫ACPC会長連載対談 Vol. 28 大宮エリー(作家/画家)

[WINTER.2019 VOL.44] イギリスに学ぶ「ライブ・エンタテインメントへのアクセシビリティ向上」

もっと見る▶