ACPCの活動内容と取り組み音楽産業の発展に向けて
会場不足問題への対応
施設の老朽化による改修・閉館、地域の再開発、東京オリンピック・パラリンピック開催に伴う施設の改修など、全国で多くの会場が閉鎖しています。諸外国と比較してもホールや大規模会場が元々少ないところに、会場不足がますます加速しています。
ライブ・エンタテインメント市場の発展
コンサートプロモーターズ協会が実施した、2015年のライブ・エンタテインメント市場調査(対象:正会員62社)の結果、総公演数2万9546本(前年比107.1%)、総動員数4753万3118人(前年比111.5%)、市場規模が約3186億円(前年比115.9%)と、市場の拡大傾向は継続しています。コンサートを筆頭に、多種多様な公演が全国各地で開催されることは、わが国の文化的な豊かさの表れでもあり、多くの皆様に、その時その場にしか存在しない「ライブ」を体験していただいております。
ライブ・エンタテインメントは、その開催に携わるスタッフをはじめとする雇用の創出だけでなく、観光も兼ねて遠方のコンサートへと足を運ぶライブ・ツーリズムの浸透、海外でも注目される日本独自のコンテンツを活かしたインバウンド需要の喚起、そして各地域の地場産業や伝統行事、特産品などとライブを連動させた文化振興が社会的に重要なテーマである地方創生にも繋げられる可能性を秘めています。
相次ぐ会場の改修・閉鎖
ライブ市場が伸長する一方、全国で同時多発的に発生する施設老朽化による改修、地域の再開発などに伴う施設の改修などで、長きに渡って慣れ親しまれた会場が次々と閉鎖しています。公演を実施する場の減少は、公演の鑑賞や地域の文化交流、実演家の育成といった機会の損失にもつながりかねません。
コンサートプロモーターズ協会では、その状況の調査と共に、ライブ・エンタテインメント ラボを通じて、ライブ・エンタテインメントの場を創出するための発信に取り組んで参ります。
◇参考リンク
相次ぐ会場の改修・閉鎖とオープン 2016年「以降」会場不足問題を一覧表でまとめ
https://www.acpc.or.jp/navi_issue.php?topic_id=209