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「お別れの会」の会場には、故人ゆかりの品(輝かしい足跡を示したお写真、招聘アーティスト一覧、数々の公演のバックステージパス)も展示。多くの方が足をとめ、「嵐田三郎さんとその時代」を振り返っていました

去る3月19日、ACPC正会員社であるキョードー東京の代表取締役会長、嵐田三郎さん(享年79)が逝去されました。
嵐田さんは1962年にキョードー東京の前身にあたる協同企画エージェンシーを設立し、代表取締役に就任。永島達司さん、内野二朗さんと共に手掛けたビートルズの日本武道館公演をはじめ、ナット・キング・コールやルイ・アームストロング、マイケル・ジャクソンら、多数の洋楽アーティストを招聘しました。
ライブ・エンタテインメントが産業として成立していく過程において、多大な功績を残されただけでなく、「プロモーター」という呼称すらまだ存在していなかったライブ・エンタテインメントの黎明期より、時代時代で最先端の洋楽アクトを日本の市場に紹介し続けたことが、多くの音楽リスナーやミュージシャンを育み、現在の音楽産業の発展につながったといえるでしょう。
3月29日には、ホテルニューオータニ・鶴の間において「お別れの会」が開催され、多くの人がその来歴と功績を想い、故人を偲びました。