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topic2人材育成
公益法人であるACPCにとって社会貢献も重要な事業。その具体的な施策として、ACPCでは昨年9月より、東京工科大学・メディア学部へ寄附講座の提供を開始し、今年1月までに全13講座が行なわれました。「メディア特別講義Ⅱライブ・エンタテインメント論」と題されたこの講座は、メディア学部において履修登録者数No.1を記録し、好評のうちに2007年度を終了することができました。
(資料・写真提供:東京工科大学・メディア学部)
一見、学生にとってハードルが高そうに思える講義「知的財産振興政策」でも、ご覧のように学内最大の教室 (片柳研究所KCB101大ホール)が満員に
ACPCが提供した全13講座では、下の図に示してあるように、幅広いジャンルのトップランナーの方々に講師を務めていただき、専門的な知識・情報を充分に披露していただきました。「ライブ・エンタテインメント」というテーマを、これだけ多面的に掘り下げた講義シリーズが大学という場でプログラムされたことは、おそらく初めての試みだったと思われます。
今回の試みが実現した背景には、ACPCと東京工科大学の長年にわたる信頼関係がベースにあります。同校の母体である学校法人片柳学園副理事長およびグループ校の日本工学院専門学校/日本工学院八王子専門学校学校長・千葉茂さんには、平成13年度から3期6年間、ACPCの理事を務めていただき、その縁もあって両専門学校と提携したACPCでは、公益性の観点から教育・人材育成事業の一環として就職支援に関するサポートも行なってきました。
こういった流れの中で、社会貢献を検討していたACPCと、実学を実践する東京工科大学の理念が一致し、今回の寄附講座に至ったのです。さらに初年度の講義を好評のうちに終えられたことは、同大学・メディア学部による「直接的な感動を大勢で共有できるライブ・エンタテインメントへの能動的な参加欲求が急増している」(同学部の資料より)というアカデミズムの立場からの分析を、まさに「ライブ」で体現できる人脈がACPCの20年を彩ってきたことの証にもなりました。
また講義が行なわれた八王子キャンパスの片柳研究所KCB101大ホールは、全席でインターネット接続が可能、教壇の背後に大スクリーンが設置されているなど、最先端の設備が整っており、様々な資料・映像素材が活用できたことも、講義がスムーズに進行できたことの大きな要因でした。佐々木和郎メディア学部教授を始め、多大なるご協力をいただいた大学関係者の皆様に改めて感謝したいと思います。
ウエスタン・カーニバルやビートルズの来日などの歴史的事実を紹介しながら、今後のライブ・エンタテインメントの方向性を示唆。
この後に続く講義全体のガイダンスとして、日本のコンサート・ビジネス全般を詳細なデータを駆使して俯瞰。
『シャングリラⅢ』などの体験をもとに音楽プロデューサーの仕事を語る。学生と直接対話するトークショー形式も導入。
プレイガイドから現在のインターネットによる販売システムへと移行した、チケット流通の変遷と業界が抱える諸問題を説明。
ライブ・エンタテインメントにかかわる法律的問題を、知的財産権、著作権、人格権といったキーワードから深く掘り下げ解説。
音楽配信ビジネスの発想の鍵となる、メディアとテクノロジーの歴史的進化、これからの業界が必要とするクリエイター人材論。
ライヴやテレビ番組の制作現場で求められる仕事内容と資質。「赤坂Sacas」を実例とした、テレビ局における新たなビジネス展開。
コンサートの主役であるアーティスト=実演家の権利を確立していく道程。アーティストを支える音楽プロダクションの役割。
「RISING SUN ROCK FESTIVAL」を通して、ロック・フェスがもたらす経済効果を多面的に解析、その調査方法や分析手法も説明。
海外アーティストの招聘事業における問題点、興行ビジネスの収益構造などについて、興味深いエピソードを交えながら解説。
音楽業界の収益構造や権利ビジネス、流通メディアが今後、どのように変化していくのかを分析し、未来の傾向を予測。
プロデュースを手掛けた映画『ホワイトアウト』『亡国のイージス』などの映像を紹介しながら、リアリティのある体験談を披露。
経済産業省におけるコンテンツ・ビジネス振興担当官として、現在の日本のコンテンツ流通が直面している問題点を分析。
第3回講義「音楽制作プロデュース」を担当していただいた松任谷正隆さんから、メディア学部の受講生にとって願ってもないチャンスがプレゼントされました。今年で28回目を迎えた松任谷由実さんのコンサート「SURF&SNOW in Naeba」の開催期間中にアップされるWebマガジン「YUMING NET MAGAZINE in NAEBA 2008」に制作参加できることになったのです。
学生達は見事に期待に応え、企画立案からプレゼンテーション、ライブ撮影とオンデマンド配信、日々更新されるコンテンツ制作にまで大活躍。松任谷正隆さんの発案により、ACPCの寄附講座は「ライブ・エンタテインメント講義編」だけではなく「実践編」にまで発展しました。